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裏表一体、日々のこと。
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 本当は昨日の夜に書こうと思っていたのですが……『相棒』を見ているうちに眠気が(←またかい!)。
 って、コトでこんな時間に(^^ゞ。
 そろそろ「夕焼け」も終盤です。
 目次ページに、途中まで本編をアップしましたが――あらすじページはまだ、手をつけていません。
 まあ、特に書くこともないのでのんびり作ろうかと思ってるんですが、絵のイメージがひとつ浮かんでいるので、それを描けたらいいなあと思っています。
 輝晃くんは、大人になっても小槙さんをイジメるのが好きらしい。
 そんな感じの絵になる予定です(笑)。
 私の中の彼ら二人の構図は、こんな感じ。
 小学校時代、面識はあるが、話をしたのは六年の運動会の時だけ。
 中学校時代、小槙さんに絡む輝晃くんを周囲の人間は 頻繁に 目撃し噂になりますが……小槙さんには、その真意が届いてません。
 高校時代、互いに距離をとっています。転校の日以外、特に何もありませんでした。

 ではでは、以下本編の続きです。
 引き続き、大人表現ありのベッドシーン……ご注意ください!


―― 夕焼けと机と教室と。~3-4~ ――

 や、と小槙は触れた輝晃の指先にふるえた。

「わたし、ずっと怖かったんや。馳くんが」
「 俺? 」
 心外だと、輝晃は思った。
 ことさら、小槙には紳士的に接していたつもりだ。あの転校の日 以外 は――。
「好きになりそうやった。でも、本気になっても傷つくんは……わたしやろ? せやから」
 いきなり、起き上がった輝晃に小槙が目を瞬〔しばた〕かせた。愛撫も一時中断して、彼はひどく真剣に訊いた。
「どうして、そう思うんや?」
「え?」
「俺が小槙を傷つけるワケがないやろ? ずっと、特別やった。おまえだけが気づかへんかっただけや」
 輝晃の告白に、小槙はビックリして「嘘や」と口走った。
「……冗談や、ないの?」
「おまえなあ、鈍すぎや。俺は、「冗談」で仁道小槙を抱こうとは思わん……どうしてやと思う?」
 前髪をクシャとかき上げて、輝晃は乱れた前髪の間から小槙を見た。
 首をふる彼女へ、ニヤリと笑うと抱き上げる。
 「きゃっ」と、その行動に驚いて小槙は輝晃の首にしがみついた。

「俺は。おまえに嫌われるんが、一番怖いんや」

 と、彼女の耳元へ唇を寄せた彼が答えた。



 深いブルーのベットに下ろされ、中途半端に脱がされた衣服を完全に取り払われた小槙へ輝晃は最後の了解を得た。
「眼鏡、外してもええ?」
 布団にくるまって、肌を重ねた生身の温もりに小槙はもじもじと身をよじって恥らう。
「ええけど……馳くん」
「輝晃」
「え?」
「ええ加減、「馳くん」はないやろ。それとも、仁道はただの幼馴染とこういう関係になるつもりか?」
「……でも」
 小槙は困惑して、懇願するように彼を見上げた。
「でも、やない。俺と付き合うつもりがあるんやったら、眼鏡を外して……名前を呼んで。そしたら、――全部やるわ」

 ジッ、と憂いのある眼差しに囚われて小槙は自分の眼鏡に手をかける。

 ゆっくり外して、視界がぼやけた。

「輝晃くん」

 手にあった眼鏡を奪われて、次に来た衝撃に脳天がしびれる。
「小槙、泣くな……かわいすぎや」
 動く彼にしがみついて、爪を立てた。
「 やアッ! 」
 激しい波が押し寄せて、小槙は何も考えられなくなった。

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