裏表一体、日々のこと。
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「ルーヴェの恋」第六話。
「しなやかに強く2」の冒頭であった話の詳細がこんな感じです。
もうちょっと続きますけど……姉妃の救済と銘打っているハズなのに、こんな悪役でいいんでしょうか。
壊れてるアナタがステキよ、お姉さま!←自棄。
「帝国秘話」のプロローグでどれくらいの方が読むわい、と男気を発揮してくださったかは定かではありませんが……コメントもないし(呟)……第一部は校正もほぼ完了したので、随時アップしていこうかと勝手に思ってます。
前に時間枠について書いてましたが、アレかなりわかりにくいですよね。私だけがわかる感じで……不親切だな~と読み返して思いました。←殴ってやってください。
簡単に書くと以下な感じ。
「しなやかに強く1」→五年後くらい→「しなやかに強く2」→十年後くらい→「小さき花」→数年後→「小さき花2」内乱?→二年後くらい→「嘆きの声」→三十年後くらい→「王宮小説(本宅「アキキロ」参照)」
「小さき花」第一部の頃、レイドイーグ皇帝とツゥエミールの間には皇子(十五歳くらい)と皇女(九歳くらい)が生まれてます。ルーヴェは病死している頃ですね……皇子(十歳くらい)が一人おります。
アバウトなカウントの仕方なので、微妙にずれているかもしまれせんがおおよそそんなイメージで読んでいただけると、いいかな?
以下、「ルーヴェの恋」第六話です。
「しなやかに強く2」の冒頭であった話の詳細がこんな感じです。
もうちょっと続きますけど……姉妃の救済と銘打っているハズなのに、こんな悪役でいいんでしょうか。
壊れてるアナタがステキよ、お姉さま!←自棄。
「帝国秘話」のプロローグでどれくらいの方が読むわい、と男気を発揮してくださったかは定かではありませんが……コメントもないし(呟)……第一部は校正もほぼ完了したので、随時アップしていこうかと勝手に思ってます。
前に時間枠について書いてましたが、アレかなりわかりにくいですよね。私だけがわかる感じで……不親切だな~と読み返して思いました。←殴ってやってください。
簡単に書くと以下な感じ。
「しなやかに強く1」→五年後くらい→「しなやかに強く2」→十年後くらい→「小さき花」→数年後→「小さき花2」内乱?→二年後くらい→「嘆きの声」→三十年後くらい→「王宮小説(本宅「アキキロ」参照)」
「小さき花」第一部の頃、レイドイーグ皇帝とツゥエミールの間には皇子(十五歳くらい)と皇女(九歳くらい)が生まれてます。ルーヴェは病死している頃ですね……皇子(十歳くらい)が一人おります。
アバウトなカウントの仕方なので、微妙にずれているかもしまれせんがおおよそそんなイメージで読んでいただけると、いいかな?
以下、「ルーヴェの恋」第六話です。
―― ルーヴェの恋。6 ――
くすんだ青の瞳が、驚愕に見開いた。
「い、いや! 姉上様っ……あっ」
まったく表情を変えない美しい姉ともみ合い、臨月に入った妹は必死に抵抗した。
しかし、躊躇いのない力は強く踊り場からあっけなく空に放り出される。
あとに、響いたのは階段を転げ落ちる音とツゥエミールのかすかな悲鳴。
上からそれを眺めて、ルーヴェは階下に崩れ落ちた妹の姿をひどく冷静に見届ける。
灰色に近い地味な色の銀髪が乱れて蒼白になった頬を隠し、生きているのか死んでいるのか分からない。
「……うっ」
その身重の身体が身じろいだことで、ルーヴェは落胆した。
(なんだ、生きているのか)
ツゥエミールの弱弱しい脈動が分かる。
(――死んでしまえばいいのに)
下肢から赤い染みが広がって、そのお腹に息づいている命にも危険が及んでいることを知らせた。
身体を「く」の字に曲げて、ツゥエミールが息を必死に声に変えて叫んだ。
「た、たすけ、てぇ! だ、だれか。あかちゃんが……あかちゃんがっ、だれか!!」
途切れ途切れの声。
けれど、異変を知らせるには十分だった。
黒騎士が駆けつける。
まずは、ひとり。
「 妃殿下! 」
跪〔ひざまず〕くと、黒騎士は階上を見上げた。
そこに立つルーヴェと目が合い、背筋を凍らせる。
くすくすと笑う正妃は変わらず美しいまま、ゾッとする目で恐慌する第二妃を眺めていた―――。
*** ***
王宮内は一時、騒然となった。
ツゥエミールは医学卿であるガリアゲイドが駆けつけるまで気丈にしていたが、彼が駆けつけ我が身と体内の小さな命のことを言付けるとそのまま、昏倒した。
弱ったようにガリアゲイドは頭をかいて、荒い息を吐いては意識朦朧とした彼女をすみやかに部屋へと運ばせる。
緊急の出産を侍女たちに通達し、用意を整える。
レイドイークが連絡を受けて王宮の南館へと戻った時には、一つの山場が通り過ぎた後だった。
>>>続きます。
くすんだ青の瞳が、驚愕に見開いた。
「い、いや! 姉上様っ……あっ」
まったく表情を変えない美しい姉ともみ合い、臨月に入った妹は必死に抵抗した。
しかし、躊躇いのない力は強く踊り場からあっけなく空に放り出される。
あとに、響いたのは階段を転げ落ちる音とツゥエミールのかすかな悲鳴。
上からそれを眺めて、ルーヴェは階下に崩れ落ちた妹の姿をひどく冷静に見届ける。
灰色に近い地味な色の銀髪が乱れて蒼白になった頬を隠し、生きているのか死んでいるのか分からない。
「……うっ」
その身重の身体が身じろいだことで、ルーヴェは落胆した。
(なんだ、生きているのか)
ツゥエミールの弱弱しい脈動が分かる。
(――死んでしまえばいいのに)
下肢から赤い染みが広がって、そのお腹に息づいている命にも危険が及んでいることを知らせた。
身体を「く」の字に曲げて、ツゥエミールが息を必死に声に変えて叫んだ。
「た、たすけ、てぇ! だ、だれか。あかちゃんが……あかちゃんがっ、だれか!!」
途切れ途切れの声。
けれど、異変を知らせるには十分だった。
黒騎士が駆けつける。
まずは、ひとり。
「 妃殿下! 」
跪〔ひざまず〕くと、黒騎士は階上を見上げた。
そこに立つルーヴェと目が合い、背筋を凍らせる。
くすくすと笑う正妃は変わらず美しいまま、ゾッとする目で恐慌する第二妃を眺めていた―――。
*** ***
王宮内は一時、騒然となった。
ツゥエミールは医学卿であるガリアゲイドが駆けつけるまで気丈にしていたが、彼が駆けつけ我が身と体内の小さな命のことを言付けるとそのまま、昏倒した。
弱ったようにガリアゲイドは頭をかいて、荒い息を吐いては意識朦朧とした彼女をすみやかに部屋へと運ばせる。
緊急の出産を侍女たちに通達し、用意を整える。
レイドイークが連絡を受けて王宮の南館へと戻った時には、一つの山場が通り過ぎた後だった。
>>>続きます。
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主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
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