裏表一体、日々のこと。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「夕焼け」本編5、番外小槙視点、第二回。
無理矢理に、「3」まで引っ張っております。短いから、前後編でもよかったか? と思いつつ。
調整するのが、遅かったですよ。ゴメンナサイ。
今回のシチュエーションの、メインとも言える場面は最初の一行です(←え?)。
ノスタルジックなイメージがなんとも言えません。
で。
現在、本宅用の話をほぼ書き終えたので……どうしようかな、と次の話をどれにしようか考え中です。
放置気味のアンケート(「うらキロ」トップの人気作品投票のアレです)で、久々に票が入った! と思ったらハジメテ新シリーズご所望の模様です。
事件です!!
なんか、ちょっと人気作家になった気分(←大勘違い)ですっ。そうか、新作か!!
そういや、最近まったく考えてなかったな……と気づいて、その気になりつつあります。
拍手番外で新シリーズというのも、オツかもしれません。
しかし、学生の頃のようにはネタがないのですよね~うーん、現在頭を捻っている最中です。
以下、「夕焼け」本編5番外、「心のキョリ、ヒミツの時間」2。
高校時代は青い春ですね。
無理矢理に、「3」まで引っ張っております。短いから、前後編でもよかったか? と思いつつ。
調整するのが、遅かったですよ。ゴメンナサイ。
今回のシチュエーションの、メインとも言える場面は最初の一行です(←え?)。
ノスタルジックなイメージがなんとも言えません。
で。
現在、本宅用の話をほぼ書き終えたので……どうしようかな、と次の話をどれにしようか考え中です。
放置気味のアンケート(「うらキロ」トップの人気作品投票のアレです)で、久々に票が入った! と思ったらハジメテ新シリーズご所望の模様です。
事件です!!
なんか、ちょっと人気作家になった気分(←大勘違い)ですっ。そうか、新作か!!
そういや、最近まったく考えてなかったな……と気づいて、その気になりつつあります。
拍手番外で新シリーズというのも、オツかもしれません。
しかし、学生の頃のようにはネタがないのですよね~うーん、現在頭を捻っている最中です。
以下、「夕焼け」本編5番外、「心のキョリ、ヒミツの時間」2。
高校時代は青い春ですね。
―― 夕焼けと机と教室と。~心のキョリ、ヒミツの時間2~ ――
さわさわと風が保健室の利用者ノートのページをめくった。
カタン、と何かが鳴って小槙はビクリと立ち上がる。輝晃が目を覚ましたとしたら、何を話せばいいのか分からない。
そっとカーテンをめくって中を覗いて、まだ目を瞑ったままの彼にホッとする。
音がしたのは、眠った彼が何かに触れたのだろう。
「………」
起こさないように慎重に近づいて、小槙はその寝顔に見入った。
(カッコいいなあ、やっぱり)
膝をついたスカートが床につくのも構わずに手を伸ばして、片手で自分の上半身を支え……彼の前髪に触れる。
明るい黒髪の下にある、閉じた瞼。筋の通った鼻梁。形のいい唇。
頬に触れて、胸がドキドキする。
(……この気持ちは憧れやのに、なんでこんなに苦しいんやろう?)
もうすぐ、触れることも見ることもできない場所に行ってしまう存在。遠くから見るだけで十分だった。笑いかけてくれたら嬉しくて、話しかけてもらえたらそれだけで幸せだった。
はず、なのに。
それもできなくなる……。
「――ん」
指先に彼の唇が触れて、眠っていた体が身じろいだ。
慌てて、手を引っ込めて小槙は立ち上がる。頬が熱い。
(あ、アホなことしてしもた……)
「そうや……馳くんが起きたら、きちんと挨拶や。笑って「さようなら」って言うんやから」
一生懸命、そう言い聞かせて小槙は輝晃から離れ、仕切りの外に出て早鐘のように打ちつづける心臓と熱くなった指先をギュッと強く抱きしめた。
>>>続きます。
さわさわと風が保健室の利用者ノートのページをめくった。
カタン、と何かが鳴って小槙はビクリと立ち上がる。輝晃が目を覚ましたとしたら、何を話せばいいのか分からない。
そっとカーテンをめくって中を覗いて、まだ目を瞑ったままの彼にホッとする。
音がしたのは、眠った彼が何かに触れたのだろう。
「………」
起こさないように慎重に近づいて、小槙はその寝顔に見入った。
(カッコいいなあ、やっぱり)
膝をついたスカートが床につくのも構わずに手を伸ばして、片手で自分の上半身を支え……彼の前髪に触れる。
明るい黒髪の下にある、閉じた瞼。筋の通った鼻梁。形のいい唇。
頬に触れて、胸がドキドキする。
(……この気持ちは憧れやのに、なんでこんなに苦しいんやろう?)
もうすぐ、触れることも見ることもできない場所に行ってしまう存在。遠くから見るだけで十分だった。笑いかけてくれたら嬉しくて、話しかけてもらえたらそれだけで幸せだった。
はず、なのに。
それもできなくなる……。
「――ん」
指先に彼の唇が触れて、眠っていた体が身じろいだ。
慌てて、手を引っ込めて小槙は立ち上がる。頬が熱い。
(あ、アホなことしてしもた……)
「そうや……馳くんが起きたら、きちんと挨拶や。笑って「さようなら」って言うんやから」
一生懸命、そう言い聞かせて小槙は輝晃から離れ、仕切りの外に出て早鐘のように打ちつづける心臓と熱くなった指先をギュッと強く抱きしめた。
>>>続きます。
PR
この記事にコメントする
新・アンケート開催中
カレンダー
どれにしますか?
こんなん生息中。
HN:
なお
HP:
性別:
女性
住所:
大阪府
職業:
たぶん、そのうち無色。
趣味:
主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
自己紹介:
恋愛小説やら絵やら書いて、裏と表のHPを運営中。ココでは日々のこと、本編の番外か先行掲載を目的にツラツラ生息していこうかと思っています。
新しい日々
2016
/
09
/
11
(
Sun
)
22
:
39
:
09
)
2016
/
09
/
04
(
Sun
)
22
:
45
:
15
)
2016
/
09
/
03
(
Sat
)
19
:
51
:
06
)
2016
/
01
/
01
(
Fri
)
00
:
19
:
24
)
2015
/
12
/
30
(
Wed
)
21
:
26
:
50
)
こめんと
無題
(
君を、きっと、好きになる。2.6-桜
)
from:
mimana
2013
/
05
/
21
(
Tue
)
21
:
48
:
28
無題
(
恋敵がやってきた!2
)
from:
mimana
2012
/
02
/
22
(
Wed
)
00
:
16
:
32
無題
(
鳴海広之の場合。天使の領分3(終)
)
from:
mimana
2012
/
01
/
20
(
Fri
)
13
:
02
:
04
無題
(
鳴海広之の場合。天使の領分2
)
from:
mimana
2012
/
01
/
15
(
Sun
)
22
:
53
:
05
無題
(
鳴海広之の場合。天使の領分1
)
from:
mimana
2012
/
01
/
12
(
Thu
)
23
:
03
:
07
ブログ内検索