裏表一体、日々のこと。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「不完全近隣系図」」の第五回です。
今回は、ちょっと文章量が長いかと思って前後編です。が、別に分けなくても……と思われるかもしれないので、明日くらいには後編も載せたいなと思ってます。
「いち にの さん」の更新準備は進んでないけど!
ついつい、ここ最近ネット小説を読んでは放浪してます。面白い作品、ありますね!
自分で書くより、読んでる方が楽しいと思う周期なのかもしれません。書きたいと思う時は、あまり読まないんですよね~。こういう話が読みたい! って思うのが話を書く原動力なのかな?
文章力とか構成力とかないので、なかなか理想の話にはなりませんけどね(笑)!
のらりくらり更新ですが、気長にお付き合いいただけると嬉しいです。
(『小説家になろう』様にて、「不完全近隣系図」を連載はじめました。とりあえず、中学卒業までは書けると見切り発車……よろしくお願いしますね(^^ゞ)
以下、「不完全近隣系図」の日常。
新学期が始まった一コマの前編です。
この二人は仲良し(?)です。なぜなら、お気に入りが同じなんです……表立っては活動してませんが、何気に取り合ってるんですよ?
今回は、ちょっと文章量が長いかと思って前後編です。が、別に分けなくても……と思われるかもしれないので、明日くらいには後編も載せたいなと思ってます。
「いち にの さん」の更新準備は進んでないけど!
ついつい、ここ最近ネット小説を読んでは放浪してます。面白い作品、ありますね!
自分で書くより、読んでる方が楽しいと思う周期なのかもしれません。書きたいと思う時は、あまり読まないんですよね~。こういう話が読みたい! って思うのが話を書く原動力なのかな?
文章力とか構成力とかないので、なかなか理想の話にはなりませんけどね(笑)!
のらりくらり更新ですが、気長にお付き合いいただけると嬉しいです。
(『小説家になろう』様にて、「不完全近隣系図」を連載はじめました。とりあえず、中学卒業までは書けると見切り発車……よろしくお願いしますね(^^ゞ)
以下、「不完全近隣系図」の日常。
新学期が始まった一コマの前編です。
この二人は仲良し(?)です。なぜなら、お気に入りが同じなんです……表立っては活動してませんが、何気に取り合ってるんですよ?
―― 不完全近隣系図 ~日常(前編)~ ――
中学三年の三学期の始業式。
少しほかの生徒よりも早く登校していると、後ろから声をかけられた。
「志野原〔しのはら〕さん」
「栗石〔くりいし〕くん」
振り返ると、そこには栗石兄妹の兄の方である要〔かなめ〕が歩いていて、愛美〔いつみ〕が立ち止まった分近づいて来てすぐに追いつく。
「寒いなあ」などと白い息を吐きつつ、彼は手を上げる。
「おはよ。あけましておめでとう」
「あ、うん。あけましておめでとう。今年もよろしくお願いします」
ペコリ、と深々と頭を下げると、要は困ったように笑って「いいから、いいから」と愛美の頭を上げさせた。
「相変わらず真面目だね。真面目すぎるよ、同じ学年なのにさ」
「そ、そうだけど……うーん。やっぱりね、クセだし、治らないかなあ?」
「まあ、慣れてるからいいけど。で、アイツとはどうだった? 大晦日、会っただろ?」
「うん。会ったけど何もないよ?」
愛美はいつも訝しく思いながら、首を傾げる。
栗石要とは、家が近く小学校が同じということもあり、春日真〔かすが しん〕と同じく結構古い付き合いだ。けれど、古いと言ってもそんなに親しいワケでもなく、こんなふうに立ち話をする程度で……しかも、その話題のほとんどは彼が愛美と真の間の世話を焼くようなものばかりだった。
そして、ことごとく進展がないのを今みたいに残念そうな表情で見るのだ。
なんか、居たたまれなくて仕方ない。
「えっと、だから、期待されてもね……ありえないっていうか。むしろ、栗石くんはどうしてそんなにわたしと真ちゃんに興味津々なのか分からないっていうか」
真が誰か(女の子限定)と出掛けるとか、約束してるとか、告白されたとか、結局振られたとかの情報を持ってくるのは、いつもこの同級生だ。
もちろん、気にならないワケではないから、ありがたいと言えばありがたいのだけど。
「そう? 君ら二人を見てるとまどろっこしいからねえ。情報を志野原さんに流すのは僕の優しさかな? たぶん言っておいた方がショックが少ないだろうし、っていう……ね」
「うん。それは……ありがとう」
「いえいえ、僕の意地悪でもあるから。志野原さんが感極まって告白するきっかけになれば、とも思ってる」
にこり、とおだやかに微笑む彼に、愛美は真意をはかりかねた。
首を傾げて本気なのかと、おずおずと見上げるけれど、よくは考えられなかった。
もともと他人の気持ちをはかるのは苦手、というか怖いからしたくないと心が拒絶する。
「栗石くんは湊西〔みなとにし〕高校だったよね? 第一志望」
「ああ、そうだよ。志野原は浦川高校だった? アイツがそこだから」
「うん」
愛美と要は成績面ではほぼ同じ程度の数字の持ち主で、学年でもトップクラスの成績優秀者だ。
そんなこともあり、意外と接点は多いので話題には事欠かない。
「僕は医者になるつもりだから」
「そっかぁ、お父さんお医者さんだものね」
「そうそう、それも理由の一つかな」
他愛のない話をしながら、並んで学校に向かう二人の姿は仲睦まじいと見えなくもなかった。
>>>後編に続きます。
中学三年の三学期の始業式。
少しほかの生徒よりも早く登校していると、後ろから声をかけられた。
「志野原〔しのはら〕さん」
「栗石〔くりいし〕くん」
振り返ると、そこには栗石兄妹の兄の方である要〔かなめ〕が歩いていて、愛美〔いつみ〕が立ち止まった分近づいて来てすぐに追いつく。
「寒いなあ」などと白い息を吐きつつ、彼は手を上げる。
「おはよ。あけましておめでとう」
「あ、うん。あけましておめでとう。今年もよろしくお願いします」
ペコリ、と深々と頭を下げると、要は困ったように笑って「いいから、いいから」と愛美の頭を上げさせた。
「相変わらず真面目だね。真面目すぎるよ、同じ学年なのにさ」
「そ、そうだけど……うーん。やっぱりね、クセだし、治らないかなあ?」
「まあ、慣れてるからいいけど。で、アイツとはどうだった? 大晦日、会っただろ?」
「うん。会ったけど何もないよ?」
愛美はいつも訝しく思いながら、首を傾げる。
栗石要とは、家が近く小学校が同じということもあり、春日真〔かすが しん〕と同じく結構古い付き合いだ。けれど、古いと言ってもそんなに親しいワケでもなく、こんなふうに立ち話をする程度で……しかも、その話題のほとんどは彼が愛美と真の間の世話を焼くようなものばかりだった。
そして、ことごとく進展がないのを今みたいに残念そうな表情で見るのだ。
なんか、居たたまれなくて仕方ない。
「えっと、だから、期待されてもね……ありえないっていうか。むしろ、栗石くんはどうしてそんなにわたしと真ちゃんに興味津々なのか分からないっていうか」
真が誰か(女の子限定)と出掛けるとか、約束してるとか、告白されたとか、結局振られたとかの情報を持ってくるのは、いつもこの同級生だ。
もちろん、気にならないワケではないから、ありがたいと言えばありがたいのだけど。
「そう? 君ら二人を見てるとまどろっこしいからねえ。情報を志野原さんに流すのは僕の優しさかな? たぶん言っておいた方がショックが少ないだろうし、っていう……ね」
「うん。それは……ありがとう」
「いえいえ、僕の意地悪でもあるから。志野原さんが感極まって告白するきっかけになれば、とも思ってる」
にこり、とおだやかに微笑む彼に、愛美は真意をはかりかねた。
首を傾げて本気なのかと、おずおずと見上げるけれど、よくは考えられなかった。
もともと他人の気持ちをはかるのは苦手、というか怖いからしたくないと心が拒絶する。
「栗石くんは湊西〔みなとにし〕高校だったよね? 第一志望」
「ああ、そうだよ。志野原は浦川高校だった? アイツがそこだから」
「うん」
愛美と要は成績面ではほぼ同じ程度の数字の持ち主で、学年でもトップクラスの成績優秀者だ。
そんなこともあり、意外と接点は多いので話題には事欠かない。
「僕は医者になるつもりだから」
「そっかぁ、お父さんお医者さんだものね」
「そうそう、それも理由の一つかな」
他愛のない話をしながら、並んで学校に向かう二人の姿は仲睦まじいと見えなくもなかった。
>>>後編に続きます。
PR
この記事にコメントする
接触1です。
ここで接触1、後編で接触2があります(笑)。
ネット小説はやはり楽しく読めるのが第一前提ですかね。あとは、完結してるかしてくれそうか……という更新頻度が重要ですね。わが身を振り返ると冷や汗モノですが!
と、とりあえず、書きます! というコトで完結を目標に頑張りますっ。
ネット小説はやはり楽しく読めるのが第一前提ですかね。あとは、完結してるかしてくれそうか……という更新頻度が重要ですね。わが身を振り返ると冷や汗モノですが!
と、とりあえず、書きます! というコトで完結を目標に頑張りますっ。
新・アンケート開催中
カレンダー
どれにしますか?
こんなん生息中。
HN:
なお
HP:
性別:
女性
住所:
大阪府
職業:
たぶん、そのうち無色。
趣味:
主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
自己紹介:
恋愛小説やら絵やら書いて、裏と表のHPを運営中。ココでは日々のこと、本編の番外か先行掲載を目的にツラツラ生息していこうかと思っています。
新しい日々
2016
/
09
/
11
(
Sun
)
22
:
39
:
09
)
2016
/
09
/
04
(
Sun
)
22
:
45
:
15
)
2016
/
09
/
03
(
Sat
)
19
:
51
:
06
)
2016
/
01
/
01
(
Fri
)
00
:
19
:
24
)
2015
/
12
/
30
(
Wed
)
21
:
26
:
50
)
こめんと
無題
(
君を、きっと、好きになる。2.6-桜
)
from:
mimana
2013
/
05
/
21
(
Tue
)
21
:
48
:
28
無題
(
恋敵がやってきた!2
)
from:
mimana
2012
/
02
/
22
(
Wed
)
00
:
16
:
32
無題
(
鳴海広之の場合。天使の領分3(終)
)
from:
mimana
2012
/
01
/
20
(
Fri
)
13
:
02
:
04
無題
(
鳴海広之の場合。天使の領分2
)
from:
mimana
2012
/
01
/
15
(
Sun
)
22
:
53
:
05
無題
(
鳴海広之の場合。天使の領分1
)
from:
mimana
2012
/
01
/
12
(
Thu
)
23
:
03
:
07
ブログ内検索