裏表一体、日々のこと。
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ご無沙汰しています。
雲隠れ中、何をやっているのかと言うと……ナンもやってないのです。仕事に行き、帰ってきて、テレビ見て、寝るのエンドレス(←コラコラ!)。
で、時々不意に短い話を思いつきます。
今回のお話もその一つです。文章にしたのは、久しぶりです。
本宅「アキキロ」の方でウロチョロしている、病弱皇子とじゃじゃ馬姫です(このSSはその二人の初夜の前日を想定しています)。
なので、病弱皇子ではなく……皇帝なのですが。彼は基本「皇子」なので(^^ゞ。
で。
「うらキロ」との接点というと、「帝国恋愛秘話」の俺様皇帝とウサギ妃のお孫さんです。あんまり俺様皇帝の性格は遺伝してない……というか、コチラの皇帝は「情けなカッコいい」を目標にしています!
今回の話も、なんかそんな感じ(苦笑)です。
そこが、いいんですよ。ええ!!
少しでも、楽しんでいただければと思います。
メールでご感想、激励をくださった方々、ありがとうございます。元気にしております。時々、こんな感じで短い話を載せていきたいと思っています。
雲隠れ中、何をやっているのかと言うと……ナンもやってないのです。仕事に行き、帰ってきて、テレビ見て、寝るのエンドレス(←コラコラ!)。
で、時々不意に短い話を思いつきます。
今回のお話もその一つです。文章にしたのは、久しぶりです。
本宅「アキキロ」の方でウロチョロしている、病弱皇子とじゃじゃ馬姫です(このSSはその二人の初夜の前日を想定しています)。
なので、病弱皇子ではなく……皇帝なのですが。彼は基本「皇子」なので(^^ゞ。
で。
「うらキロ」との接点というと、「帝国恋愛秘話」の俺様皇帝とウサギ妃のお孫さんです。あんまり俺様皇帝の性格は遺伝してない……というか、コチラの皇帝は「情けなカッコいい」を目標にしています!
今回の話も、なんかそんな感じ(苦笑)です。
そこが、いいんですよ。ええ!!
少しでも、楽しんでいただければと思います。
メールでご感想、激励をくださった方々、ありがとうございます。元気にしております。時々、こんな感じで短い話を載せていきたいと思っています。
―― 連作・王宮小説 第4.5連 ――
押し付けられる唇に気分が高ぶった。
「ん……」
と、夜の帳に静まった回廊に響く自らの声がやけに耳に響く。
壁に優しく押し付けられた背中には、ひんやりとした石の温度が伝わってくる。無機質で固い、けれど心地いい温度だと思う。
「……ダメ」
熱を帯びた頬を寄せて、エディエル・トゥ・シルレントは彼の腕を止めた。
引き返せないところに行き着く前に止めなければ、たぶんこのまま流されてしまう。
すぐ近くで交わしたルディオン・エトル・ゼス・イフリアの澄んだ瞳は、そんな彼女の「大人ぶった」判断にいたくご不満らしく睨んでくる。もともと虚弱体質で体力のあるほうではない彼は年下で、この国の若き皇帝でもある。
光り輝く金髪は、夜の闇の中でも月のわずかな光に反射する。
「どうして?」
「だって、明日でしょう?」
決して、目の前の彼としたくないワケじゃない。むしろ、触れて欲しいと願うのは、この人だけだ。
唇も。
胸も、心も、なにもかも。
すべては、あなたに触れるためのもの――。
エディエルが嫌がっていないことを知っているルディオンは仏頂面でコツンと彼女と額をぶつけた。
「そうだけど!」
一日くらい、儀式より先行しても誰も咎めないと思う……と彼は言いたげにギュッと抱きしめる。
もちろん、エディエルとて神に義理立てするほど信心ぶるつもりはない。
「ルディオン、あと一日よ。ずっと我慢してきたんだもの……最後まで貫きたいわ。ね? 大好きなモノは最後にとっておきたいわよね?」
「……まあね」
とは言え、ルディオンはどちらかと言うと我慢しきれずに途中で食べてしまうタイプなのだが――。
だが、しかし。
この年上の彼女に滅法弱いのも 彼 だ。
「だからね、明日――思う存分、わたしを抱いてくれていいのよ?」
「え?」
にっこり笑ってエディエルは、ルディオンを狼狽〔うろた〕えさせた。
「~~~ッ、うえ? あの……って、ええっ?!」
真っ赤になったルディオンは、先刻〔さっき〕までそういうことをしようとしていた 当事者 とは思えない慌て方でエディエルから身を離して顔をヒタリと見合わせる。
「……そ、そういうコト?」
照れたように口元に手をやって、それならと手を引いた。
(こういうトコロが、可愛いのよね。ルディオンって)
と。
なんとなく、いま、すっごく我慢してるんだろうな……とエディエルは察して、そういう 彼 がたまらなく愛しいのだと楽しくなった。
>>>fin.
押し付けられる唇に気分が高ぶった。
「ん……」
と、夜の帳に静まった回廊に響く自らの声がやけに耳に響く。
壁に優しく押し付けられた背中には、ひんやりとした石の温度が伝わってくる。無機質で固い、けれど心地いい温度だと思う。
「……ダメ」
熱を帯びた頬を寄せて、エディエル・トゥ・シルレントは彼の腕を止めた。
引き返せないところに行き着く前に止めなければ、たぶんこのまま流されてしまう。
すぐ近くで交わしたルディオン・エトル・ゼス・イフリアの澄んだ瞳は、そんな彼女の「大人ぶった」判断にいたくご不満らしく睨んでくる。もともと虚弱体質で体力のあるほうではない彼は年下で、この国の若き皇帝でもある。
光り輝く金髪は、夜の闇の中でも月のわずかな光に反射する。
「どうして?」
「だって、明日でしょう?」
決して、目の前の彼としたくないワケじゃない。むしろ、触れて欲しいと願うのは、この人だけだ。
唇も。
胸も、心も、なにもかも。
すべては、あなたに触れるためのもの――。
エディエルが嫌がっていないことを知っているルディオンは仏頂面でコツンと彼女と額をぶつけた。
「そうだけど!」
一日くらい、儀式より先行しても誰も咎めないと思う……と彼は言いたげにギュッと抱きしめる。
もちろん、エディエルとて神に義理立てするほど信心ぶるつもりはない。
「ルディオン、あと一日よ。ずっと我慢してきたんだもの……最後まで貫きたいわ。ね? 大好きなモノは最後にとっておきたいわよね?」
「……まあね」
とは言え、ルディオンはどちらかと言うと我慢しきれずに途中で食べてしまうタイプなのだが――。
だが、しかし。
この年上の彼女に滅法弱いのも 彼 だ。
「だからね、明日――思う存分、わたしを抱いてくれていいのよ?」
「え?」
にっこり笑ってエディエルは、ルディオンを狼狽〔うろた〕えさせた。
「~~~ッ、うえ? あの……って、ええっ?!」
真っ赤になったルディオンは、先刻〔さっき〕までそういうことをしようとしていた 当事者 とは思えない慌て方でエディエルから身を離して顔をヒタリと見合わせる。
「……そ、そういうコト?」
照れたように口元に手をやって、それならと手を引いた。
(こういうトコロが、可愛いのよね。ルディオンって)
と。
なんとなく、いま、すっごく我慢してるんだろうな……とエディエルは察して、そういう 彼 がたまらなく愛しいのだと楽しくなった。
>>>fin.
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無題
SSありがとうございます。年上彼女にやられっぱなしの皇子、可愛いですね。アキキロの方にもお邪魔して読み返してこようかな。台風被害や地震情報、芸能界の激震?とニュースに首っ引きで、というか家に引きこもるただの口実かも(苦笑)暑い夏お体ご自愛下さいませ。
ありがとうございます。
mimanaさん、いつも温かいお言葉をありがとうございます。
SS楽しんでいただけたようで、ホッとしています。年上彼女に振り回されるのが好きなへなちょこ皇子(笑)です。
結構長い付き合いなのですが、この二人を書いていると心癒される気がします(^^ゞ
返事が遅くなり申し訳ありません。たぶん、こんなことだろうとお察しくださっていたとは思いますが、もうちょっと頑張れよ! と自らに言い聞かせております。そろそろ秋です、インフルエンザには気をつけたいトコロですね。
SS楽しんでいただけたようで、ホッとしています。年上彼女に振り回されるのが好きなへなちょこ皇子(笑)です。
結構長い付き合いなのですが、この二人を書いていると心癒される気がします(^^ゞ
返事が遅くなり申し訳ありません。たぶん、こんなことだろうとお察しくださっていたとは思いますが、もうちょっと頑張れよ! と自らに言い聞かせております。そろそろ秋です、インフルエンザには気をつけたいトコロですね。
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たぶん、そのうち無色。
趣味:
主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
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恋愛小説やら絵やら書いて、裏と表のHPを運営中。ココでは日々のこと、本編の番外か先行掲載を目的にツラツラ生息していこうかと思っています。
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