拍手＆メールをありがとうございます。

――　朝に浸る獣(前半)　――

「ねぇ」

　と、朝、出立支度を始めていた榛比〔ハルヒ〕に春陽〔シュンヨウ〕がにじり寄る。
　思わず、榛比は眉をぴくり、と上げひとまず作業を中止した。代わりに、自らの周囲に厳重とも言える警戒を巡らす。
「なんだ？」
　その彼の膝に手を添えた女は、にこりと笑うと言った。
「朝って、燃えない？」
「………」
　何が？　――と、訊かなくても榛比はその彼女の次の動作で確信した。
　春陽は、自分の服の合わせ目に手をやると、軽やかに気崩した。

(女とは、恐ろしい……)
　と、榛比は思う。
　特に、この元･女官の押しの強さといったら恐ろしいを通り越して、御しがたい尊敬に値〔あたい〕する。
(尊敬してどうする？)
　口に苦笑いを浮かべて、彼はさらに後ろに退〔しりぞ〕いた。
　が、春陽はおいそれと彼を逃がしはしない。執拗〔しつよう〕なまでに優しく、その腕を取ると、そのまま後ろにある窓の淵へと追いやった。
「ねぇ」
「おまえなあ……」
　流石〔さすが〕に狼狽〔ろうばい〕した榛比は、春陽の細い肩を押した。

　ふと、視線を鋭くする。
「――おい」
「気のせいよ」
　彼の呼びかけに、春陽が珍しく怒ったように答えた。
「お客だ、春陽」
「……その、ようね。――」
　着崩した合わせ目を心持ち直して、春陽は微笑みながら扉をふり返る。

(――助かったな)
　などと、愛剣に手を添えた榛比が思っていようとは……扉の向こうの 不運な 訪問者は思ってもいないだろう。
　そう。
　「お尋ね者」を知らせる皇城からの公文書を手にやってきた賞金稼ぎ達は、 運 が悪い。
「歓迎するわ」
　微笑をたたえた春陽の瞳に、ゾクリと何かが輝いた。

　　>>>まあ、こんな感じで戦闘シーンに入ります。



　いつも。
　拍手＆メールをありがとうございます。
　いただいたコメントへの返事はいつものように、下のリンクからどうぞ。

　そして、今日は趣向を変えて、上にSSを持ってきてみました。
　またまた「アキキロ」のファイル整理で出てきたよ、第二弾です。
　「アキキロ」5000HITに描いた壁紙のついでに考えた「月に棲む獣」の後日談……そういや、書いた記憶がおぼろげに(笑)。
　元・護衛女官の戦闘能力の高さに目を奪われます。
　この時、戦闘シーンを書くのがとっても楽しかったことを思い出しました。が！
　あまりに昔のことなので、スコーンと忘却の彼方でした。
　これも、まとめてポーンとアップします。明日くらいに。
　ファイル整理はまだまだ、残ってるんですが……とりあえず、ぼちぼちとアップしていかないと活動してるのかと、疑われそうなんで(^^ゞ。

　以下、メールと拍手コメントの返事です。

夕焼けと机と教室と。3-9。

　「夕焼け」本編3、最終話です。
　結局、この二人はいつもこんな感じです。
　今回、「結婚」の二文字が浮かびましたが、しばらくは恋人気分でも満喫しつつ、そのうちにポロッと結婚しちゃうんでしょうね。
　彼の方はいつでも「ウェルカム」みたいな勢いなんで、あとは彼女がそんな気分になったらするんじゃないかしら？
　なんて、思っています。
　それに順ずるエピソードも一応、頭に浮かんでいるにはいるんですが……形になるかは、まだ未定。
　いくつかのパーツを重ねて、一つにまとめなきゃダメなので(^^ゞ。
　もうしばらく、お待ちいただけたらと思います。

　ここ最近はワールドカップ一色な日本ですが。
　えーっと、私……昨日の昼までは確かに覚えてたんですよ？
　でも、今日の朝新聞を見て、知りました。そうだったね！
　昨日、クロアチア戦だったね！！←遅いよ、アンタ。
　そうかー、ドローかー。
　ブラジルに勝たないとダメになったのね……という知識だけあります(笑)。
　ブラジル戦は、見ごたえがありそうで楽しみです♪
　日本、背水の陣ですね。くくくくく(←ヘンな笑い方)。

　さて、今日は暑かったです。
　ってコトで、「雨企画」を今から下ろそうかと考えています。
　そのあとの企画は、まったく考えていないのでどうしたものか。
　……ハッ！　アンケートにご協力ありがとうございます～。
　「Ｏパーツ」に二票が入り、コレはコレで書かなくちゃと思いました。「夕焼け」にもご意見がっ、バカップルなんだ！！　やっぱり！！
　と、「うらキロ」の中で一番のバカップル、イチャイチャカップルとなりつつある二人にエールをありがとうございます。m(__)m
　まだまだ、募集しています。
　現段階では、「Ｏパーツ」を書きつつ、「夕焼け」ネタを考え、「ピアノ」のお題を適当に消化する……という感じです。
　出来るのか、どうかは不明ですが鋭意努力する方向として、参考にさせていただいてます★

　以下、「夕焼け」本編3-9。
　最終話です。
　また、近いうちに目次にアップしようかと思います。

こんなん出てきたよ。

　えー、相も変わらず表のファイル整理などしていましたら……。

　「ピアノ」の表「アキキロ」バージョン(←期間限定でした)と同じファイルに、「龍」と「月」のこれまた期間限定の読みきりがありましたよ。
　ふぉぉぉお！
　書いたね！
　そういや！！
　この頃、なんかイロイロあったので(直接には関係なかったですが……なんか、ネットっぽいよ問題！　という感じのあれやこれやがね。あってですね(^^ゞ)かーなーりー忘れてました。
　うんうん、出しとこか。ひとつ。
　って、コトで今回のファイル整理でまとめてドドンとアップしちゃう方向で進めています。
　そんな前夜祭というワケでもないですが、ちょびっとだけココに載せときます。
　「月に棲む獣」の番外で、バレンタイン企画の話だったのね。
　本編の後日談で、微妙にラブラブしています(笑)。
　以下、覗かれる方は「どんな世界観だ？」と首を捻るかもしれませんが、あまり気になさらず。

夕焼けと机と教室と。3-8。

　「夕焼け」本編3-8です。

　引き続き、表の「アキキロ」のファイル整理で過ぎていった一日です。
　しかし、まだ「王宮小説」の半分以上が残っているのです。ふふふふふ。
　地道に行きましょう。地道に。

　で。
　ココの横のアンケートですが。
　「Ｏパーツの続き」と「好きに書けば？」に票が入っているので……「Ｏパーツ」でいこうかなあ、とかツラツラ考えています。
　「ピアノ」か「夕焼け」というご意見もいただいているので、そのあたりも気分転換に書きながら（笑）。
　「Ｏパーツ」は一点集中で書かないと、ダメなので気合いがいります(^^ゞ。

　ではでは、以下「夕焼け」本編3-8。
　輝晃くん、何を小槙さんに要求したんでしょうかね。うーん、想像するとエロいわ（つーことで、微妙にR指定かもしれません）。
　残り、あと一回で本編3は完結です★

拍手、ありがとうございます。

　あわ、遅くなりましたが、拍手コメントの返事です。

　今日……というか、すでに昨日ですが。
　表の「アキキロ」のファイル整理をぼつぼつとしていたんです。
　まだ、形にならないのは異様に話が多いからです。
　いくつかの話は、もう下げちゃえと思っています。そして、表の日誌の方で連載していた「龍の血族」の夫婦過去話(全年齢対象)のモノとか、「クルパラ」(←これは、航海士学校の近未来モノドタバタ)の話とかは、HTMLにしていこうかな～と企んでいます。
　私としては、あの日誌の勢いは結構、自分でもスゴイと思っているので。今でも、自分で笑えます(←アホですよ)。
　どこから、来るんだその展開！
　という、むっちゃ(良く言えば)斬新なストーリーです。ふはは、でも、まだ完結してないのよね。
　確か、ラストダンジョンに向かう途中で放置されてるのだわ(←ダメじゃん)。
　目論見はイロイロあるんですが、とりあえず前に置いていたテキストの結構人気のあった作品から、HTMLを移しています。
　現段階で、「紅蓮」と「清葉」と「月に棲む獣」の途中まで……とりあえず、あと「王宮小説」を整理できたら、ひとまずアップする予定でいます。
　ああ、昔の話は文体が……堅くって我ながら「くさいよ、くさい(>▲<)！」とツッコミつつ、手を加えそうになるのを押しとどめました。
　だって、そんな話でも私の転機となっている話なので！
　「清葉」は、私がはじめて長編に手をつけて、完結させた話だし！
　「月に棲む獣」はネットで公開して、何故かウケた話です。……形としては、「ピアノ」に近い男女CPです。陰気な男(刺客)と強気な女(護衛女官)という。ちなみに、「夕焼け」の輝晃くんが舞台で演じたのは、この刺客です。
　今度は、「清葉」シリーズとして目次ページを独立させますので、ココのブログのリンクにでも接続しようかな～と思っています。
　それには、早くファイル整理しないと！
　ああっ、いそがしいいそがしい(時計ウサギになっちゃうよ！)！。

　以下、拍手コメントへの返事です。
　遅くなって、ごめんなさい。
　ほか、たくさんの拍手もありがとうございます。

　アンケートにもご協力ありがとうございます～(>▽<)☆