裏表一体、日々のこと。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「ジョーカー!」の続き。
前回は、六月の半ばに書いたきりだった……(笑)。
表の「日誌」では適当に連載していますので、ココで書いているモノよりもずっと進んでいますので、よろしければ覗いてやってください。
一応、現在ストックも結構進んできてるんで、あと少しで第一部は完結できるような雰囲気です。
この第一部が書き終わったら、「Oパーツ」に執筆を移す予定です。
ついでに。
ココで言ってもあまり意味はないですが――。
明日メルマガ「合唱 草子」を配信してから、表を更新する予定です。
それが、完了したら裏の方の更新を準備します。
次は「帝国秘話」と「龍」のお題挑戦、各一本ずつです。
以下、「ジョーカー!」王子様は眠らない! の最終話です。
前回は、六月の半ばに書いたきりだった……(笑)。
表の「日誌」では適当に連載していますので、ココで書いているモノよりもずっと進んでいますので、よろしければ覗いてやってください。
一応、現在ストックも結構進んできてるんで、あと少しで第一部は完結できるような雰囲気です。
この第一部が書き終わったら、「Oパーツ」に執筆を移す予定です。
ついでに。
ココで言ってもあまり意味はないですが――。
明日メルマガ「合唱 草子」を配信してから、表を更新する予定です。
それが、完了したら裏の方の更新を準備します。
次は「帝国秘話」と「龍」のお題挑戦、各一本ずつです。
以下、「ジョーカー!」王子様は眠らない! の最終話です。
―― ジョーカー! 王子様は眠らない!4 ――
寝返りを打って、呻く。
「うー……パパ、もー……うるさいってば」
「パパって呼ぶなって言ってるだろうが――寝ぼけてる場合か、コラ」
「サーの言う通りです。レディ」
半眼に見下ろすKと、翼竜型の姿をしたQが静かにJに寄り添っていた。
ここは、「ダイア」のキャビン。
「 プリンスは説得できたのですか? 」
Qの抑揚のない喋りが、少し心配そうに響いた。
Jはむくりと上体を起こすと、もう一つのソファに見つけた人影に絶望した。
白い軍服に、銀色の髪のキレイな少年が眠っている。
起きる気配はない。
「ピー」
(ダメだったんだろうか、やっぱり――?)
そう思うと、知らない間に涙に視界が歪んでいた。
(キライだった。でも、結構気に入ってたんだよ……わたし)
「ジャクリー」
「レディ……」
彼女の涙に、KとQが困惑した。
(………)
不穏な空気を感じて、Jは次に信じられない言葉を聞く。
「泣くなよ」
くすくすと笑うヤツの声に、声さえも失って涙が止まった。
横になったまま、肘を立てた少年の目の覚めるような青の瞳が、Jの涙を映した。
そして。
「照れるだろ?」
「 照れるなーっ! 」
プリンスの襟首を掴んで持ち上げると、Jは涙に潤んだ瞳のまま叫ぶ。
私の涙を返せ、と言わんばかりの剣幕だったが、少年の表情は涼しいままだった。
むしろ、コレは 楽しそう というべきか。
「Jが寝ぼすけなのが、悪い」
「ええっ! そこ、わたしが悪いの?! 納得いかないわ。普通に起きてなさいよ! 悪趣味だわっ」
「まあまあ、ジャクリム。無事に戻ってきたんだから……」
宥〔なだ〕めにかかったKをJは睨んで、くわっと牙を剥いた。
「パパも! どうせ、一番に面白がったのは パパ のくせに」
図星を指されて、Kは苦笑いを浮かべた。
ニヤニヤと顎鬚を撫でるKの横で、銀色のフォルムをしたQがいつの間にか球型に変化をして転がっている。
跳ねて、
「流石です、レディ」
感嘆した。
「 感心してる場合かーっ! 」
Jは真っ赤になって、恥ずかしさのあまり絶叫した。
ジョーカー! 王子様は眠らない! おわり。<<<次からは、第二章に入ります。
寝返りを打って、呻く。
「うー……パパ、もー……うるさいってば」
「パパって呼ぶなって言ってるだろうが――寝ぼけてる場合か、コラ」
「サーの言う通りです。レディ」
半眼に見下ろすKと、翼竜型の姿をしたQが静かにJに寄り添っていた。
ここは、「ダイア」のキャビン。
「 プリンスは説得できたのですか? 」
Qの抑揚のない喋りが、少し心配そうに響いた。
Jはむくりと上体を起こすと、もう一つのソファに見つけた人影に絶望した。
白い軍服に、銀色の髪のキレイな少年が眠っている。
起きる気配はない。
「ピー」
(ダメだったんだろうか、やっぱり――?)
そう思うと、知らない間に涙に視界が歪んでいた。
(キライだった。でも、結構気に入ってたんだよ……わたし)
「ジャクリー」
「レディ……」
彼女の涙に、KとQが困惑した。
(………)
不穏な空気を感じて、Jは次に信じられない言葉を聞く。
「泣くなよ」
くすくすと笑うヤツの声に、声さえも失って涙が止まった。
横になったまま、肘を立てた少年の目の覚めるような青の瞳が、Jの涙を映した。
そして。
「照れるだろ?」
「 照れるなーっ! 」
プリンスの襟首を掴んで持ち上げると、Jは涙に潤んだ瞳のまま叫ぶ。
私の涙を返せ、と言わんばかりの剣幕だったが、少年の表情は涼しいままだった。
むしろ、コレは 楽しそう というべきか。
「Jが寝ぼすけなのが、悪い」
「ええっ! そこ、わたしが悪いの?! 納得いかないわ。普通に起きてなさいよ! 悪趣味だわっ」
「まあまあ、ジャクリム。無事に戻ってきたんだから……」
宥〔なだ〕めにかかったKをJは睨んで、くわっと牙を剥いた。
「パパも! どうせ、一番に面白がったのは パパ のくせに」
図星を指されて、Kは苦笑いを浮かべた。
ニヤニヤと顎鬚を撫でるKの横で、銀色のフォルムをしたQがいつの間にか球型に変化をして転がっている。
跳ねて、
「流石です、レディ」
感嘆した。
「 感心してる場合かーっ! 」
Jは真っ赤になって、恥ずかしさのあまり絶叫した。
ジョーカー! 王子様は眠らない! おわり。<<<次からは、第二章に入ります。
PR
この記事にコメントする
新・アンケート開催中
カレンダー
どれにしますか?
こんなん生息中。
HN:
なお
HP:
性別:
女性
住所:
大阪府
職業:
たぶん、そのうち無色。
趣味:
主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
自己紹介:
恋愛小説やら絵やら書いて、裏と表のHPを運営中。ココでは日々のこと、本編の番外か先行掲載を目的にツラツラ生息していこうかと思っています。
新しい日々
2016
/
09
/
11
(
Sun
)
22
:
39
:
09
)
2016
/
09
/
04
(
Sun
)
22
:
45
:
15
)
2016
/
09
/
03
(
Sat
)
19
:
51
:
06
)
2016
/
01
/
01
(
Fri
)
00
:
19
:
24
)
2015
/
12
/
30
(
Wed
)
21
:
26
:
50
)
こめんと
無題
(
君を、きっと、好きになる。2.6-桜
)
from:
mimana
2013
/
05
/
21
(
Tue
)
21
:
48
:
28
無題
(
恋敵がやってきた!2
)
from:
mimana
2012
/
02
/
22
(
Wed
)
00
:
16
:
32
無題
(
鳴海広之の場合。天使の領分3(終)
)
from:
mimana
2012
/
01
/
20
(
Fri
)
13
:
02
:
04
無題
(
鳴海広之の場合。天使の領分2
)
from:
mimana
2012
/
01
/
15
(
Sun
)
22
:
53
:
05
無題
(
鳴海広之の場合。天使の領分1
)
from:
mimana
2012
/
01
/
12
(
Thu
)
23
:
03
:
07
ブログ内検索