裏表一体、日々のこと。
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バレンタインの話を書いてます。が、それは二月になってからどうにかしようと考えております。
で。
昨日から、何故かこんな話が頭に浮かんで「書きやがれ!」っぽい感じに展開しているので、メモるつもりでいつものように行き当たりばったりで書いていこうかと思っています。
「背徳」番外の小話……のわりには、やや重めかもしれません。
ネタ、としては、小学校時代の志穂さん過去話かな?
でも、実際の時間枠は大学進学後くらいを想定しています。
次の更新は、今週末あたりを目標にしています。
「拍手お礼」として書いていた正月ネタです。加筆できたら、したいなあと考えつつ、まだ一文字も加筆はしていません。
ちょっとだけ、表現とか変更したりはしましたが(^^ゞ。
最悪、加筆せずにアップという所業も考えられますが……それだけは、避けたいなあ。うん、いや、期待している人はいないと思うけど(笑)。
以下、「背徳の姫君」番外、「山辺志穂-遠くとおく」1。
下向き彼女のトラウマは、ここから?
で。
昨日から、何故かこんな話が頭に浮かんで「書きやがれ!」っぽい感じに展開しているので、メモるつもりでいつものように行き当たりばったりで書いていこうかと思っています。
「背徳」番外の小話……のわりには、やや重めかもしれません。
ネタ、としては、小学校時代の志穂さん過去話かな?
でも、実際の時間枠は大学進学後くらいを想定しています。
次の更新は、今週末あたりを目標にしています。
「拍手お礼」として書いていた正月ネタです。加筆できたら、したいなあと考えつつ、まだ一文字も加筆はしていません。
ちょっとだけ、表現とか変更したりはしましたが(^^ゞ。
最悪、加筆せずにアップという所業も考えられますが……それだけは、避けたいなあ。うん、いや、期待している人はいないと思うけど(笑)。
以下、「背徳の姫君」番外、「山辺志穂-遠くとおく」1。
下向き彼女のトラウマは、ここから?
―― 背徳の姫君。~山辺志穂-遠くとおく1~ ――
「 山辺? 」
喫茶店の扉をカランコロン、と鳴らして入ってきた若い男の人が驚いたように声をかけた。
彼である鳴海広之〔なるみ ひろゆき〕の通う大学と山辺志穂〔やまべ しほ〕の通う短大のちょうど真ん中あたりにある喫茶店は、二人の待ち合わせによく使われる場所だった。
地元から少し離れた都心にある大学ということもあり、二人とも実家を離れて一人暮らしをしている。と、言っても頼りない志穂のことだったので、半強制的に二人は同じマンションに住むことになった。
しかも、ちょうど良く隣り合った二つの部屋が空いていたマンションがあったものだから、志穂の両親は是非にと広之に娘のことを頼み込んでいたくらいだ。
広之が承諾したとき、二人の安心した表情に志穂は少々複雑な心持ちになったものだった。
『じゃあ、本当に 一人で 暮らせるの?』
不平をこぼした娘に彼らは手厳しかった。
『……む、無理だけど』
もちろん、彼女だって近くに彼がいた方が心強いし、嬉しいに決まっている。
それみなさい、とばかりに胸を張る両親二人の姿に、志穂はしゅんと頭を垂れるしかなかった。
一度は、通り過ぎた若い男が「あれ?」と 声を上げたから志穂は広之ではないと落とした視線を再び上げて、戸惑う。
見知らぬ男は、志穂の顔をまじまじと眺めて「山辺?」と訊いたからだ。
(だれ?)
見覚えはない、と思うのに、反面、どこかで見たような気もする。
「オレオレ、さとなか。今は「木村」だけど……小学校の時、引っ越した「里中」だよ」
ニカリ、と笑うやんちゃな笑顔に覚えがあった。
「さと、なか……」
目の前が真っ暗になって、なんでもない幼い頃の風景が映し出された。本当に何気ない日常……だけれども、志穂にとっては強烈に残っている映像だった。
悪意はない。
そう、ちゃんと頭ではわかっているのに……。
( いや、こわい――こわされる )
何を?
首を振って、志穂は否定した。
(平気、大丈夫……何も、壊れてない)
さとなか、すすむ。
それは、昔、近所に住んでいた男の子の 名前 だった。
>>>続きます。たぶん。
あわい恋の物語、ではないです。志穂さんなだけに(遠い目)。
「 山辺? 」
喫茶店の扉をカランコロン、と鳴らして入ってきた若い男の人が驚いたように声をかけた。
彼である鳴海広之〔なるみ ひろゆき〕の通う大学と山辺志穂〔やまべ しほ〕の通う短大のちょうど真ん中あたりにある喫茶店は、二人の待ち合わせによく使われる場所だった。
地元から少し離れた都心にある大学ということもあり、二人とも実家を離れて一人暮らしをしている。と、言っても頼りない志穂のことだったので、半強制的に二人は同じマンションに住むことになった。
しかも、ちょうど良く隣り合った二つの部屋が空いていたマンションがあったものだから、志穂の両親は是非にと広之に娘のことを頼み込んでいたくらいだ。
広之が承諾したとき、二人の安心した表情に志穂は少々複雑な心持ちになったものだった。
『じゃあ、本当に 一人で 暮らせるの?』
不平をこぼした娘に彼らは手厳しかった。
『……む、無理だけど』
もちろん、彼女だって近くに彼がいた方が心強いし、嬉しいに決まっている。
それみなさい、とばかりに胸を張る両親二人の姿に、志穂はしゅんと頭を垂れるしかなかった。
一度は、通り過ぎた若い男が「あれ?」と 声を上げたから志穂は広之ではないと落とした視線を再び上げて、戸惑う。
見知らぬ男は、志穂の顔をまじまじと眺めて「山辺?」と訊いたからだ。
(だれ?)
見覚えはない、と思うのに、反面、どこかで見たような気もする。
「オレオレ、さとなか。今は「木村」だけど……小学校の時、引っ越した「里中」だよ」
ニカリ、と笑うやんちゃな笑顔に覚えがあった。
「さと、なか……」
目の前が真っ暗になって、なんでもない幼い頃の風景が映し出された。本当に何気ない日常……だけれども、志穂にとっては強烈に残っている映像だった。
悪意はない。
そう、ちゃんと頭ではわかっているのに……。
( いや、こわい――こわされる )
何を?
首を振って、志穂は否定した。
(平気、大丈夫……何も、壊れてない)
さとなか、すすむ。
それは、昔、近所に住んでいた男の子の 名前 だった。
>>>続きます。たぶん。
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主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
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恋愛小説やら絵やら書いて、裏と表のHPを運営中。ココでは日々のこと、本編の番外か先行掲載を目的にツラツラ生息していこうかと思っています。
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