裏表一体、日々のこと。
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「雨企画」の話になるかは、まだ流動的ですが……「夕焼け」ならこんな展開かと思います。
雨といえば、傘。
そして、●●●制服。
今回、ちょっと輝晃くんの妄想が入る感じですね。
女の子が、男の子の大きな制服を着ているのって、絵的に好きです。
こう、ダボダボした感じが(笑)。
時間枠は、中学二年の梅雨頃の話かな? というイメージで。
以下、「夕焼け」の雨企画草稿(1)ですよ。
拍手コメント「Oパーツ」に関して、ちまちまっといただいておりますが、そのお返事は明日くらいにさせていただきます~(嬉)♪
雨といえば、傘。
そして、●●●制服。
今回、ちょっと輝晃くんの妄想が入る感じですね。
女の子が、男の子の大きな制服を着ているのって、絵的に好きです。
こう、ダボダボした感じが(笑)。
時間枠は、中学二年の梅雨頃の話かな? というイメージで。
以下、「夕焼け」の雨企画草稿(1)ですよ。
拍手コメント「Oパーツ」に関して、ちまちまっといただいておりますが、そのお返事は明日くらいにさせていただきます~(嬉)♪
―― 夕焼けと机と教室と。~雨企画草稿1~ ――
ぽたぽた、と木から落ちる大粒の雫。
赤い傘を差したおさげの少女は、長い間そこに立って動かなかった。
「仁道?」
と、馳輝晃〔はせ てるあき〕は彼女、仁道小槙〔にどう こまき〕に声をかけて上を見上げた。
大きな木からは、しとしとと降り落ちた雨がたまって大きくなり、時々弾かれるようにぼたぼたと落ちてきた。
ふり返った小槙は、「あっ」という顔をして少し恥ずかしそうに笑った。
「馳くん、帰るん?」
「そうやけど……仁道はここで何してるんや?」
本当はずっと眺めていたとは言わずに、訊いてみる。
「え? べつに何もしてへんよ?」
と、答えて「気にせんといて」と首をかしげる。
(コイツって、無意識にこういう顔をするんやろか……追求でけへんやん)
と、とても気になったが、物分りよく「そうか?」と相槌をうった。そして、ふとある事実に目がいって、釘付けになる。
「どうしたん? 馳くん……なんか、顔赤い」
長い間、雨の中を立っていたせいか、夏服に衣替えした彼女の服は透けていて、下着が薄く見えていた。
(ど、どう言ったらええんや……柄まで見えるんやけど、なあ?)
思わず目を泳がせて、向こうから生徒が来るのを見つけて慌てて、輝晃は学ランの上を脱いで差し出した。
彼女のコレをほかの誰か――特に、男子に見せるワケにはいかない。
絶対に。
「 え? 」
しかし、当の小槙はまったく気付いていなくて、輝晃の行動を理解できていなかった。
「まだ、寒いだろ……その服装じゃ」
「え、でも……きゃっ!」
と、自分の制服を見下ろして、ようやく彼女は気付いたらしく胸元を隠した。
「えっと、えっと。馳くん、制服はええよ。鞄で隠していくし」
真っ赤になって言って、小槙は輝晃の制服を受け取ろうとしない。
しかし、それでは輝晃の気がすまない。
前は隠せても、後ろは隠せない……それでは、意味がないだろう?
「 あかん。ええから、着ろ 」
「……う。うん、わかった」
あまりに強く彼が差し出すので、小槙は断りきれずおずおずと受け取ると、「ありがとう」と小さく礼を言った。
>>>こんな感じで、つづきます。
ぽたぽた、と木から落ちる大粒の雫。
赤い傘を差したおさげの少女は、長い間そこに立って動かなかった。
「仁道?」
と、馳輝晃〔はせ てるあき〕は彼女、仁道小槙〔にどう こまき〕に声をかけて上を見上げた。
大きな木からは、しとしとと降り落ちた雨がたまって大きくなり、時々弾かれるようにぼたぼたと落ちてきた。
ふり返った小槙は、「あっ」という顔をして少し恥ずかしそうに笑った。
「馳くん、帰るん?」
「そうやけど……仁道はここで何してるんや?」
本当はずっと眺めていたとは言わずに、訊いてみる。
「え? べつに何もしてへんよ?」
と、答えて「気にせんといて」と首をかしげる。
(コイツって、無意識にこういう顔をするんやろか……追求でけへんやん)
と、とても気になったが、物分りよく「そうか?」と相槌をうった。そして、ふとある事実に目がいって、釘付けになる。
「どうしたん? 馳くん……なんか、顔赤い」
長い間、雨の中を立っていたせいか、夏服に衣替えした彼女の服は透けていて、下着が薄く見えていた。
(ど、どう言ったらええんや……柄まで見えるんやけど、なあ?)
思わず目を泳がせて、向こうから生徒が来るのを見つけて慌てて、輝晃は学ランの上を脱いで差し出した。
彼女のコレをほかの誰か――特に、男子に見せるワケにはいかない。
絶対に。
「 え? 」
しかし、当の小槙はまったく気付いていなくて、輝晃の行動を理解できていなかった。
「まだ、寒いだろ……その服装じゃ」
「え、でも……きゃっ!」
と、自分の制服を見下ろして、ようやく彼女は気付いたらしく胸元を隠した。
「えっと、えっと。馳くん、制服はええよ。鞄で隠していくし」
真っ赤になって言って、小槙は輝晃の制服を受け取ろうとしない。
しかし、それでは輝晃の気がすまない。
前は隠せても、後ろは隠せない……それでは、意味がないだろう?
「 あかん。ええから、着ろ 」
「……う。うん、わかった」
あまりに強く彼が差し出すので、小槙は断りきれずおずおずと受け取ると、「ありがとう」と小さく礼を言った。
>>>こんな感じで、つづきます。
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