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裏表一体、日々のこと。
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 複雑な表情をしているJに向かって、プリンスが笑った。
 少し、彼らしくない寂しそうな表情だったから……Jはビックリする。
「いいんだ、何を隠しているのかは知らないけど。なんとなく分かってると思う」
「何の話よ……?」
 むくれた顔のまま、Jはこの期〔ご〕に及んでシラをきって、ドギマギした。
「ずっと俺のモノって気がしなかったんだ。たぶん、俺には 家族 も――」

「どうしたの? ピー」

 目の覚めるような青の瞳を開いて固まった彼に、Jは首をかしげた。
「いや――何か、聞こえない?」
「え?」
「歌のような……」

 小型機の窓から宇宙空間を見渡して、二人は目を見合わせた。
「あれは?」
「なんか、ワープ・ステーションみたいな……ううん、それよりはもっと曖昧な次元の歪み?」
「近いな、こっちに来る!」
 と、思った時には閃光が彼らを包んでいた。

 ふわりと浮遊する感覚。
 けれど、けっして不快ではない。

(うた……歌ってなんの歌よ? ピー)
 Jは、まったく危機感を持たずにそんなことを考えて、意識を「何か」にさらわれた。

  ジョーカー! そうは問屋がおろさない? おわり。<<<次回、「子守唄は歌わない」に続きます。
 新展開、というか。
 奇妙な話になりますが、まあ気になさらず(^^ゞ。

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 さて、「コメント返し」のページをこちらに移行しようかと思ってるんですが……どうも、「more」を使っても続きが表示されないんですよね。
 あとは、色を変えるとか?
 でも、それなら前のページと変わらんじゃないですか(>▲<)っ。
 仕方ないので、あっちで「コメント返し」しますかね。

 ちなみに、「帝国恋愛秘話」はやっぱり摩訶不思議です。
 コメントは本当に少ないんですが、訪問者の数は圧倒的でしかも、稀にいただくコメントは熱いです。
 続き、ご所望の方、気分次第なシリーズですみません。
 書くとすれば、「拍手御礼」くらいかもしれません。m(__)m

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 忍者さんで、ついにブログの試験レンタルが始まりました。
 ってことで、早速作ってみました。
 表の「日誌」からこっちに移行するかどうかは……忍者さんが正式レンタルをされるかどうかで、考えようかと思います。
 イロイロ変更とかされるかもしれないし。
 私自身、ちょっと使い勝手がわかってないかも~なので。

 とりあえず、ここは裏の「コメント返し」のところでリンクしてみようかな~とか思っています。ホラ、コメント返しすぐできそうだし!
 思いっきり試験的ですね。
 ここでも、ジョーカー! アップしていく予定です。
 第一話からのアップは、面倒なのでとりあえず「そうは問屋がおろさない?」からアップしていこう。うん。
 でも、今日はここまで――毎度毎度、衝動的でスミマセン。

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 ジャクリムは、じゃんけんに負けた。
 フー、と「ダイア」のキャビンのソファでタバコをふかせたK〔キング〕は薄汚れた天井を仰いでタイミングを考えた。
 もちろん、二人を助けるタイミングだ。
 コロコロと彼の足元に転がってきた銀色のボールは、跳ねるとしゃべった!
「サー、嫌な予感がします」
 黒い目を少し見開いて、おかしそうに呟いた。
「Q〔おまえ〕らしくもない。ハッキリ言えば、どうだ?」
「いえ、本当に 予感 です。サー……これは、「マザー・グース」かもしれません」

 瞬間、彼ら二人(?)の間を「何か」が通り過ぎ、ぐにゃりと空間が歪んだような気がした。

 宇宙〔ここ〕ではよくあることだが――。
「なるほど、聞こえたな?」
 何が、とはQは訊かなかった。
 本質がコンピューターである彼には不可解な現象ではあるが、確かな情報のない物質が人間に特殊な影響を及ぼすことがあることを 知っている からだ。
「では、サー」
「ああ、「亡霊の揺り籠」だ……Jはいいとして、問題はジャックだな」
「ええ、「子守唄」に引きずりこまれます」

 そして、レディも。

「引っ張られる……か。そろそろだな」
 と、Kは立ち上がってコックピットに向かった。

  ジョーカー! そうは問屋がおろさない?3。に続く。<<<前回の「ビッグ・レイス」が物質的な「亡霊」だとすると、今回の「揺り籠」は精神的な宇宙の「亡霊」となります。
 最初の構想……と大体、方角性は違ってないのですが、ニュアンスが少し変わったかもしれませんという場面です。
 最初の構想、それはプリンス眠り姫疑惑だったり(笑)。
 ホラ、私のイメージではプリンスは眠り魔だから!
 この章が終わっても、基本的にはよく眠ります。猫のように眠る場面を書きたいなーと思いつつ、現在執筆しています(^_^;)。

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(なによ、なによ、なによ!)

 これ見よがしにため息をつく、プリンスを睨みつけて、J〔ジェイ〕は悪態をついた。
 その少年の首にかかった銀色のプレートは、連邦宇宙軍の身分証明証であり専用の解析プログラムを通したらその軍人のあらゆるデータが調査できる。
 それは、候補生だった時代の成績から素行、家族の犯罪歴までと多種多様な情報が一目瞭然なワケで……。
 ふと、プリンスは眉を寄せた。
「なんだよ? 気持ち悪いな」
 じーっとJに涙目で眺められた彼は、その彼女の視線が自分の首にかかったチップにあることを知っていた。
「コレ、何もでなかったんだろ? 結局、連邦宇宙軍へのハッキングがうまくいかなかったって聞いたけど」
「……そうよ」
 ぶすっ、と唇を尖らせてJはむくれた。
 でも、本当は だ。
 Jの師である、Q〔キュー〕のハッキングは完璧だ。難攻不落と言われる連邦宇宙軍のマザー・コンピューターにだって簡単に入ることができるし、必要であれば遠隔操作をすることも可能だと言っていた。
 が、もちろん必要がないのでしない。
『レディ、これはつまらない遊びです。それならボールになって跳ねてる方が楽しい』
 ……Qの感覚って、よくわからない。
 そう思いながら、Jはそこからの重要な話に頭を痛めた。
(バカ、カイン……やっぱり、面倒事だったじゃないの――)

 プリンスの首にかかったデータ・チップに入っていたいたのは、彼のモノではない 別人 の連邦宇宙軍人の情報だった。

 なんて。
 コイツになんて説明すればいいのよ。

  ジョーカー! そうは問屋がおろさない?2。に続く。<<<Qちゃんは、ハッキングのプロなのです。
 いや、Jがハッカーだってスコーンと忘れていたワケですが……きっと、Qちゃん直伝なのです。
 餅は餅屋というでしょう?
 データ・チップの相手の設定忘れているんですが、今後の展開に差し迫って必要がないのでのんびり思い出そうと思います。
 犯罪歴はたぶんない(笑)。

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主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
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恋愛小説やら絵やら書いて、裏と表のHPを運営中。ココでは日々のこと、本編の番外か先行掲載を目的にツラツラ生息していこうかと思っています。
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