裏表一体、日々のこと。
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「姉さん、おはよう」
銀髪に目の覚めるような青の瞳で、キレイな顔をした弟・ジャックは言った。
すでに、朝ごはんをほぼ終えて、最後の牛乳に手を伸ばしているところだった。
その目が、バカにしたように細められる。
いつものこと、だと思いながら、やっぱり面白くないのでお姉さんらしからぬ態度になる。
「お、は、よ、うー」
どっか、と椅子に腰を下ろすと、キッチンの向こうから母親のいつもの小言が飛んでくる。
「ジャクリーム! 静かに座りなさい。静かに……女の子なんだから」
「はいはい、悪ぅございます。お母さま、朝ごはんいただいてもよろしいですか?」
「ハイ、は一回!」
「はーい」
母と姉の一触即発な睨み合いに冷静沈着な弟が、席を立った。
「いってきます」
「ああ! 待って待って、わたしも出るっ」
「ジャクリム!」
焼きあがった食パンと用意された牛乳を手にしたジャクリムを、母親が見咎めた。
また、「女の子なのに」という単語を出される前に鞄を手にしてサッサと出て行こうとする弟を追っかける。
「いってきまーす!」
「みっともない! 姉弟のくせ全然似てないんだから、あんたたちは」
家を飛び出したジャクリムが見たのは、よく晴れた青い空に白い雲。肌に流れる風は心地よくて、天から降ってくる日の光はあったかい。
パンを口にくわえて、先を行く弟の背中を叩く。
「いつも、よくやるね。姉さん?」
銀の髪がサラサラと流れて、そこから可笑しそうな青の目が覗く。
夢の中では、他人だった弟。
「……まあねー」
だからかーと、ジャクリムは納得した。
ジョーカー! 子守唄は歌わない。3。に続く。<<<うわっ、なんかごく普通の学園モノみたいな朝の風景ですが、一応「SF」なんです。
と、注意してみたり。
しかし、Jさん……オテンバというよりは、男勝りです。
Kに「男ならなー」を連発されたせいで、マインドコントロールされたのかもしれません。いや、単に彼女の性格という線も捨てがたい(←突き詰めてる場合か?)。
この場面ですが、もう少し続きます。
銀髪に目の覚めるような青の瞳で、キレイな顔をした弟・ジャックは言った。
すでに、朝ごはんをほぼ終えて、最後の牛乳に手を伸ばしているところだった。
その目が、バカにしたように細められる。
いつものこと、だと思いながら、やっぱり面白くないのでお姉さんらしからぬ態度になる。
「お、は、よ、うー」
どっか、と椅子に腰を下ろすと、キッチンの向こうから母親のいつもの小言が飛んでくる。
「ジャクリーム! 静かに座りなさい。静かに……女の子なんだから」
「はいはい、悪ぅございます。お母さま、朝ごはんいただいてもよろしいですか?」
「ハイ、は一回!」
「はーい」
母と姉の一触即発な睨み合いに冷静沈着な弟が、席を立った。
「いってきます」
「ああ! 待って待って、わたしも出るっ」
「ジャクリム!」
焼きあがった食パンと用意された牛乳を手にしたジャクリムを、母親が見咎めた。
また、「女の子なのに」という単語を出される前に鞄を手にしてサッサと出て行こうとする弟を追っかける。
「いってきまーす!」
「みっともない! 姉弟のくせ全然似てないんだから、あんたたちは」
家を飛び出したジャクリムが見たのは、よく晴れた青い空に白い雲。肌に流れる風は心地よくて、天から降ってくる日の光はあったかい。
パンを口にくわえて、先を行く弟の背中を叩く。
「いつも、よくやるね。姉さん?」
銀の髪がサラサラと流れて、そこから可笑しそうな青の目が覗く。
夢の中では、他人だった弟。
「……まあねー」
だからかーと、ジャクリムは納得した。
ジョーカー! 子守唄は歌わない。3。に続く。<<<うわっ、なんかごく普通の学園モノみたいな朝の風景ですが、一応「SF」なんです。
と、注意してみたり。
しかし、Jさん……オテンバというよりは、男勝りです。
Kに「男ならなー」を連発されたせいで、マインドコントロールされたのかもしれません。いや、単に彼女の性格という線も捨てがたい(←突き詰めてる場合か?)。
この場面ですが、もう少し続きます。
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なのです。
お正月、早朝、イチャこく夫婦という感じです。
拍手番外なので、ギリギリ一般向け……かと思います。
とりあえず、出だしはこんな風になるかな~ってコトで、メモしておきましょう。
うまくいけば、明日「龍」の「どうでもいい話」をアップしてから、拍手番外の入れ替えをしたいと思います。
お正月、早朝、イチャこく夫婦という感じです。
拍手番外なので、ギリギリ一般向け……かと思います。
とりあえず、出だしはこんな風になるかな~ってコトで、メモしておきましょう。
うまくいけば、明日「龍」の「どうでもいい話」をアップしてから、拍手番外の入れ替えをしたいと思います。
本日は、マンガの本を買いました。
ゴメンナサイ、今日 も マンガの本を買いました!
昨日は――。
『サルヤマ!』第二巻と『大人の時間』第三巻を。
んでもって、今日は『小悪魔カフェ』第一巻を衝動買い……この方の、絵が好きなんですよ。
なので、時々買ってしまうの!
昨日のマンガは、巻数からも分かると思いますが、集めているので衝動買いではないのよ。
発売されるのを、チェックしてないので本屋さんではじめて発売日だったことに気づくだけです(笑)。
まあ、そんなワケで今日買った『小悪魔カフェ』の話です。
展開のスピードが とても 私好みです。
可愛い男の子が意地悪なのは王道ですけど、恋愛に発展する進み具合が絶妙かもしれない。
焦らしながら、飽きさせないというか。
マンネリにならない感じです。
二巻でどう進むか、楽しみな話ですね(^^。
ゴメンナサイ、今日 も マンガの本を買いました!
昨日は――。
『サルヤマ!』第二巻と『大人の時間』第三巻を。
んでもって、今日は『小悪魔カフェ』第一巻を衝動買い……この方の、絵が好きなんですよ。
なので、時々買ってしまうの!
昨日のマンガは、巻数からも分かると思いますが、集めているので衝動買いではないのよ。
発売されるのを、チェックしてないので本屋さんではじめて発売日だったことに気づくだけです(笑)。
まあ、そんなワケで今日買った『小悪魔カフェ』の話です。
展開のスピードが とても 私好みです。
可愛い男の子が意地悪なのは王道ですけど、恋愛に発展する進み具合が絶妙かもしれない。
焦らしながら、飽きさせないというか。
マンネリにならない感じです。
二巻でどう進むか、楽しみな話ですね(^^。
カーン!
と、耳の側で金属を叩く音が聞こえて、パチッと目が覚めた。
「 ! 」
ジュウジュウとフライパンの上で、卵の焼けるいい音が響く。
って、どうやって叩いたのよ?! それ!!
「ジャクリム、早く起きなさい。遅刻するわよ!」
( は? )
一瞬、呆けてジャクリムは目をパチクリと瞬〔しばた〕かせた。
( ……… )
首をかしげて、「だれよ、あんた」と口にしてからハッとする。
まるで、憐れむようなその女性の眼差しに(しまった……)と思う。
(……え? しまった??)
「寝ぼけてないで、早く用意しちゃいな。ジャックはもう、朝ごはん食べてるわよ……まったくもう、お姉さんなんだからもっとシッカリしてもらわないと、困るわよ」
「ジャック?」
さらにさらに、渋面になるエプロンをつけた母親にジャクリムはわたわたとベッドから飛び降りた。
(ママってば、お小言が多いんだもん……あれ? あ、そうか。アレは夢なんだ。なーんだ、ビックリした!)
泥棒一家なんて、あるハズがない。
だって、わたしはごく普通の女子中学生なんだから……思い至って、そうだったそうだったと納得する。
紺色のセーラー服に袖を通して、二箇所にプリーツの入ったスカートを履くと、見慣れた姿が鏡に映った。
ジャクリム・ロラン。
地元の中学校に通う、三年生。
生真面目な父とシッカリ者の母、それに……弟の四人家族。
「そうだよね……ああいう暮らしも面白いとは思うけど」
と、胸を締めつけるような違和感を覚えて、ジャクリムは言い聞かせるようにひとつ、首をふった。
ウェーブのかかった黒髪が、一房彼女の肩に落ちた。
ジョーカー! 子守唄は歌わない。2。に続く。<<<どういう話だ(遠い目)。
という展開ですが、コレもひとつの「ジョーカー!」色だと思っていただけると大層助かります。
この場面がひと段落したら、次はでっかい都市惑星に行こうかと思います。いや、まだ書ききれてないんですが……大泥棒ファミリーである彼らの潜伏風景というのも一興だと思いませんか!
私だけかもしれませんが(>▲<)。
と、耳の側で金属を叩く音が聞こえて、パチッと目が覚めた。
「 ! 」
ジュウジュウとフライパンの上で、卵の焼けるいい音が響く。
って、どうやって叩いたのよ?! それ!!
「ジャクリム、早く起きなさい。遅刻するわよ!」
( は? )
一瞬、呆けてジャクリムは目をパチクリと瞬〔しばた〕かせた。
( ……… )
首をかしげて、「だれよ、あんた」と口にしてからハッとする。
まるで、憐れむようなその女性の眼差しに(しまった……)と思う。
(……え? しまった??)
「寝ぼけてないで、早く用意しちゃいな。ジャックはもう、朝ごはん食べてるわよ……まったくもう、お姉さんなんだからもっとシッカリしてもらわないと、困るわよ」
「ジャック?」
さらにさらに、渋面になるエプロンをつけた母親にジャクリムはわたわたとベッドから飛び降りた。
(ママってば、お小言が多いんだもん……あれ? あ、そうか。アレは夢なんだ。なーんだ、ビックリした!)
泥棒一家なんて、あるハズがない。
だって、わたしはごく普通の女子中学生なんだから……思い至って、そうだったそうだったと納得する。
紺色のセーラー服に袖を通して、二箇所にプリーツの入ったスカートを履くと、見慣れた姿が鏡に映った。
ジャクリム・ロラン。
地元の中学校に通う、三年生。
生真面目な父とシッカリ者の母、それに……弟の四人家族。
「そうだよね……ああいう暮らしも面白いとは思うけど」
と、胸を締めつけるような違和感を覚えて、ジャクリムは言い聞かせるようにひとつ、首をふった。
ウェーブのかかった黒髪が、一房彼女の肩に落ちた。
ジョーカー! 子守唄は歌わない。2。に続く。<<<どういう話だ(遠い目)。
という展開ですが、コレもひとつの「ジョーカー!」色だと思っていただけると大層助かります。
この場面がひと段落したら、次はでっかい都市惑星に行こうかと思います。いや、まだ書ききれてないんですが……大泥棒ファミリーである彼らの潜伏風景というのも一興だと思いませんか!
私だけかもしれませんが(>▲<)。
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こんなん生息中。
HN:
なお
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性別:
女性
住所:
大阪府
職業:
たぶん、そのうち無色。
趣味:
主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
自己紹介:
恋愛小説やら絵やら書いて、裏と表のHPを運営中。ココでは日々のこと、本編の番外か先行掲載を目的にツラツラ生息していこうかと思っています。
新しい日々
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君を、きっと、好きになる。2.6-桜
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mimana
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恋敵がやってきた!2
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mimana
2012
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無題
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鳴海広之の場合。天使の領分3(終)
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mimana
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20
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04
無題
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鳴海広之の場合。天使の領分2
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無題
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鳴海広之の場合。天使の領分1
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